咬合(こうごう:かみ合わせ)の研修会に参加してきました。
咬合(こうごう:かみ合わせ)の研修会
2017年5月14日、咬合(こうごう:かみ合わせ)の研修会に参加してきました。

歯科における咬合の分野は、本来は最も基礎・基本に属する分野です。
咬合は顎関節・筋肉神経機構・歯の形などの要素が複雑に作用しあうために、現在に至っても共通の見解が得られていません。
咬合に限った話ではありませんが、日本では欧米諸国での方法を模倣することが多く、咬合の分野でも欧米方式を取り入れていることもあります。
実際は、欧米方式を『取り入れる』というよりも『直輸入している』ことが多く、顎運動軌跡・歯並び・頭蓋骨の形など、日本人(東洋人)と欧米人の人種的な違いを考慮していないため、日本人対象の臨床には向かないことが多いのが現状です。
今回参加している研修会は、臨床現場40年以上の経験をもとに理論づけられた咬合論で、顎関節の構造・顎運動軌跡・歯の摩耗状態が、患者の訴える不定愁訴(ふていしゅうそ:医療側が原因・理由を特定できない諸症状)を解明できるものです。
『食事中に不用意に前歯がガツンとぶつかってしまう』ときには、前歯のぶつかるところをを削っても意味がありません。
『顎関節が痛いので、マウスピースをかれこれ数年以上入れている』・・・無意味に加えて危険でもあります。
万代総合歯科診療所では、このような症状を持つ患者さんも対応できます。ご相談下さい。