原因不明の歯の痛み(TCH:歯列接触癖) その3

前回の続きです。

では、何故わたしはTCHになったのか?

この理由は、人によってまちまちです。

私は ここ数年『噛み合わせ』に関する知識を再考すべく、東京・神戸・大阪など、各地で開催される研修会に参加しています。

顎運動(がくうんどう)といって、噛み合うときや咀嚼時に下あごは上下のみの行き来だけではなく、3次元的な複雑な動きをしています。

この動きを自分自身の下顎でシミュレーションをしているうちに、本来であれば、食事中以外に触れ合うことのない上下の歯を頻繁にこすり合わせるようになってから、このTCH つまり 常時歯が合わさっているようになったようです。

正確には、もっと強い“クレンチング(くいしばり)”になってしまいました。

しかも珍しい『前歯のクレンチング』になってしまいました。

一般の患者さんレベルでは、以下のことが推測されます。

歯科医院で新たな歯科治療の受診時に、何らかの噛み合わせ審査を行った直後は『靴を新調した時』に似た違和感を覚えることがあります。

当院では、数日後の噛み合わせ確認を前提として、次回来院時まで辛抱してもらうようしています。

その際の注意事項として、食事中以外は『噛み合わせの高い低いを確認しないこと』を指導しています。

これは『非日常行為』である、食事中以外の『噛み合わせ自己審査』は、TCHを誘発したり ひどい場合は『どこで噛んだらいいのかわからない』ようになってしまうこともあるのです。

必ずしも上記の理由だけでTCHが引き起こされるわけではありませんが、大変で難しいけれども、まずは『唇閉じて 歯を離す』事に専念していただきたいのです。

その後は『単に歯を離せ』ではなく、どうしてTCHやクレンチングを引きおこすことになったのかという事に対するアプローチ、対策が必要になってきます。