万代総合歯科診療所 群馬県前橋市の歯科医院

インプラント、歯周病治療、根管治療、虫歯治療、かみ合わせなど、詳細なカウンセリングと治療計画を基に診療します。

医療法人優貴会 万代総合歯科診療所

万代総合歯科診療所は、健康保険診療を取り扱わない自由診療の歯科医院です。
また、当院は完全予約制です。ご来院の際には、事前にお電話にてご連絡下さい。

371-0804 群馬県前橋市六供町1丁目23−2 027-243-0648

  • 診療時間|9:00~17:00(受付…~ 16:00)※土曜の診療は16:00まで
  • 休診日|木曜日・日曜日・祝日
  • 診療科目|一般歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科・インプラント治療・歯周病治療(再生療法)・根管治療
  • 当院の院内感染予防対策

万代総合歯科診療所 ブログ・コラム

日常臨床|自家歯牙移植術について その3

万代総合歯科診療所は、群馬県前橋市の歯科医院です。健康保険診療を取り扱わない自由診療の歯科医院として、健康保険制度の制限・制約にとらわれない歯科診療を行っております。 自由診療歯科医療と集中診療があなたの『人生の価値』を高め、『ビジネスの勝利』へと導きます。

自家歯牙移植術について その3

 

前回からの続き

前回お伝えした自家歯牙移植術( 歯の移植 )の予後が悪くなる原因の1つめ 『移植術を行う術者の技術上の問題』につづき 私が考える、自家歯牙移植術の予後が悪くなる原因のもう1つは、『適応条件の誤り』、簡単にいえば『できもしない条件下で施術してしまうこと』です。 自家歯牙移植術が行えるためには
  • ・移植歯(ドナー)が存在すること。
  • ・移植歯の歯根の形態がなるべく単純であること。
  • ・移植歯を含めた口腔内全ての歯が歯周病に罹患していない、または軽度であること。
  • ・移植歯の歯根管内の感染が無い、または軽度であること。
  • ・移植受容側(レシピエント)の歯槽骨が、移植歯根の太さ、長さを受け入れるのに、十分な幅、高さを有すること。
  • ・患者さん自身が協力的であること。
  • ・患者さんが比較的若い方(40歳くらいまで)であること。
以上のような条件が、すべてそろうことが必要になります。 『私にかかれば、どんな厳しい条件下でも移植できる』なんてことは全くなく、単に症例を十分吟味して施術しているに過ぎません。 ムリはしない。 自家歯牙移植術ができないのであれば、インプラント治療など、他の治療法を選択すればいいのです。 HPでの症例を、再度提示します。 ここは、左下の奥歯です。 左下の前から7番目の奥歯の欠損に、右上の親知らずを移植しました。 通常は、欠損部直近の親知らずを抜歯して移植するのが基本原則です。 しかし、レントゲン写真右端に写っているように、今回は左下の親知らずを使いませんでした。 左下の親知らずは歯根の形が複雑で太いため、この欠損部には入りません。 しかも抜歯しようとすれば、抜去した歯根はかなりの損傷を受けてしまうので、ドナー歯として使い物にならなくなってしまいます。 そのため、歯根の形が単純な右上の親知らずを選択しました。 これをムリして左下の親知らずをドナー歯にしてしまったりすると、『できもしない条件下で施術してしまうこと』になってしまうのです。 『適応条件を厳守すること』は、自家歯牙移植術を成功させるための大きな要件です。 歯チャンネル 88 歯牙医植 ※ 以下も、ご参考になさってください。


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