日本インプラント臨床研究会 全員発表研修会に参加してきました。
全員発表研修会
日本インプラント臨床研究会は、日本口腔インプラント学会の指定研修施設です。

2017年7月16~17日 院長が所属する日本インプラント臨床研究会 全員発表研修会が、静岡県熱海市にて開催され、院長も参加してきました。
口頭発表105名、ポスター発表22名、合計127名が参加しました。

朝早くから参加者会員が、日本全国から集まってきています。

『全員発表研修会』は、その名の通り参加者全員が自身のインプラント治療症例を発表する研修会です。
数ある歯科医師のうちインプラント臨床に精通するエキスパートのみが集まっています。
トンチンカンな症例発表をすると即座にツッコミが入ります。
更に、選出された評価担当者が各発表を評価・採点するという、大変ハードな研修会です。

院長 笛木は67番目に発表を行いました。

多くの発表者は、インプラント治療に関する発表を行いますが、院長 笛木は『 自家歯牙移植術 』(じかしがいしょくじゅつ:不要な歯を抜歯して、別の欠損部に植え替えること)に関する症例発表を行いました。

自家歯牙移植術は、1つのカテゴリーとして認められています。

今回の全員発表研修会でも、院長 笛木を含め6名の歯科医師が自家歯牙移植術に関する症例発表を行っています。

院長 笛木の発表は、評価採点において口頭発表 全105名中 9位、自家歯牙移植術カテゴリーで1位の成績を収めることができました。
今回の症例発表は、『 自家歯牙移植術 』というよりも『 長期的治療計画 』に主眼を置いた発表でした。
『歯が抜けたらインプラント治療』 とか 『両隣の歯を削らないインプラント治療』と言うのも結構なのですが、後先のことを考えずに とにもかくにもインプラント治療が施術されている患者さんを多く見受けます。
40歳の方に施術したインプラント治療が、例えば寿命80歳まで長持ちしたと仮定しましょう。
一見すると『長持ちしたインプラント!!』と喜ばれるかもしれません。
しかし、『いつメーカーがパーツ供給を中止するかもしれない 40年前の古~いインプラント』が口腔内に埋め込まれている事を歯科医師は教えてくれません。
40年も経てばインプラント自体も進化発展するはずです。
また、インプラント治療自体が『 昔の治療 』になっていて、インプラント治療なんぞ誰もやっていない可能性が十分にあるのです。
最後のスライドで、以下のように締めくくりました。
最後のスライドで、以下のように締めくくりました。
※ 口腔内の問題を解決しようとするときに、歯科医師は目の前の問題のみに着目して、長期的な観点で治療計画を立てずに施術してしまいやすい。「患者とのつき合いが長くなるほど、問題先送りのシワよせは、より難しい形で現れることになる」という事を忘れてはならない。
インプラント治療は大事だが、自身の天然歯を残すようにすることのほうが何千倍も大事なことだ。