万代総合歯科診療所 群馬県前橋市の歯科医院

書き起こし

皆さんこんにちは 万代総合歯科診療所のビデオコラム にようこそおいでくださいました。 本日は『 重曹をむし歯予防に使う際の注意点について 』というテーマでお伝えしようと思います。 初めに皆様にお伝えしておかなければならないことがございます。 虫歯予防のために重曹を使用するということは、このビデオが撮影されております2018年の11月の時点では 確たる虫歯予防法としては認められておりません。 従いまして、皆様に重曹を使って虫歯予防ということを実践された場合の結果は、全て自己責任になるということをまずお伝えしておきます。 これを踏まえまして『 重曹を虫歯予防に使う際の注意点 』について解説していきたいと思います。 まず１番目としましては『 ベーキングパウダーは糖質が含まれているので注意してください 』 ご家庭で重曹を使うという場合の代表的なものとしましては、ベーキングパウダー（ふくらし粉）になるわけですけれども、ベーキングパウダーの中には糖質すなわち砂糖が含まれているものもあるようです。 糖質の存在は 虫歯の発生を助長する方向に行ってしまいますので、ベーキングパウダーの使用は注意が必要になるかと思います。 ２番目としましては『 歯磨き粉の代わりにしない 』ということです。 虫歯予防の効果 重曹を溶かした水溶液がアルカリ性になることによって効果が期待できる、という風に言われております。 ネット上では違うやり方として、重曹を真水でペースト状にして これを歯磨き粉の代わりに使うと良い、というような方法をご紹介してるところもあるようです。 ペーストにした重曹で歯磨きを行うというは、歯の表面が著しくザラつくような傷だらけになる、という危険性があります。 従いまして、重曹を歯磨き粉代わりに使うということは やめておいた方が宜しいかと思います。 ３番目としましては、『 それ以前からある、本来の虫歯予防法をないがしろにしない 』ということが大事になります。 本来の虫歯予防として代表的なものとしましては、①：確実に歯磨きを行うということ、②：糖分 糖質（ご飯も含めることになります）これの管理、詳しいことはステファンカーブというキーワードで検索をしてみてください、③：フッ素の応用、この３つをまずしっかりと実行して頂きたいと思います。 その重曹を虫歯予防に応用していくということは、これらの３つの本来の予防法を確実にやってるという前提で、補助的にこれ行うということが必要になります。 今申し上げたこの３つをないがしろにして、重曹を応用していくというのは本末転倒のやり方と指摘せざるを得ません。 ４番目としましては、『 大半の方はやらずに間に合うはずであること 』です。 現在、重曹を虫歯予防に活用している方の多くは、おそらくネットでの情報を基に これを実践されていると思います。 私を含め多くの方が、例えば『 新常識 』とか『 画期的 』というような キーワードに飛びついてしまいやすいようです。 大半の方は先ほどお伝えしました３つの予防法、すなわち歯磨き・糖質管理・フッ素の応用を行うことによって虫歯予防は十分な結果が得られるわけです。 個人的には、それを差し置いてわざわざ手間を増やして重曹を使いますか？と思います。 本来の予防方法を、是非とも もう一度見つめ直していただきたいと思います。 本日は『 重曹虫歯予防に使う際の注意点について 』というテーマでお伝えしました。