『安心できる予防』には記録が必要です!
記録の必要性
今回は、当院へ定期検診に通っている患者さんの症例です。

万代総合歯科診療所では、虫歯になっていると確認されたとしても
- ・その後 虫歯の進行が認められない、または極めてゆっくりであること
- ・その虫歯が見栄えに影響しないこと
この2点を満たしていれば、すぐに治療介入はおこなわず、経過観察(様子を見る)にしています。

そして両写真を比較し、虫歯進行の有無を確認しています。
この患者さんの場合、上記2条件を満たしているため、12年以上もの間、治療介入は行わず経過観察で済んでいます。
もし、12年前の写真(左)が無かったら、毎回 場当たり的な確認で終わってしまいます。
場当たり的な確認は診断の精度が下がり、本来不要の治療介入が行われるかもしれません。

また、診断の正確性向上のため、確認するための写真は、撮影方向や倍率などを なるべく同じ条件で撮影されていることが必要になります。(規格撮影といいます)
この患者さんの場合、12年の間に担当歯科衛生士が2回交代しています。
診断のための写真は、歴代3名の歯科衛生士が撮影しています。
1人目と3人目の歯科衛生士は在職時期が重なりませんが、それでもほぼ同条件での撮影ができています。
規格撮影を継続していくことは、歯科医院全体の意識が高くないと達成できないことです。
臨床レベルの高い歯科医院の定期検診では、必ず口腔内写真撮影が行われているはずです。
あなたの口腔内は、しっかり守られていますか?それとも場当たり的な守られ方ですか?