『おすすめの歯磨き粉は?』よりも大事なこと②
前回の続きです。
虫歯・歯周病予防という視点に立った際、重要になるのは、歯磨き粉の選定ではありません。
もっと重要になるのは
『歯垢(プラーク)をしっかり除去できるブラッシングの実践』
『糖分摂取の管理をしっかり行う事』
ということをお伝えしました。
今回は、『歯垢(プラーク)をしっかり除去できるブラッシングの実践』の重要性についてお伝えしたいと思います。
虫歯・歯周病共に、口腔内に存在する細菌によって発生することは周知の事実です。
食べカス等によって形成される歯垢(プラーク)は、それら原因細菌の塊です。
歯垢(プラーク)を除去せずにそのままにしておくと、虫歯・歯周病にかかりやすい口腔内環境になってしまいます。
歯垢(プラーク)を除去するためには、機械的な除去、つまりブラッシングによって 歯垢を擦り落とすことが最も有効なのです。
歯のあらゆる面についた歯垢(プラーク)を徹底的に除去することが、虫歯・歯周病予防にとても大切なのです。
『フッ素入りの歯磨き粉が虫歯予防にいい』という話をよく耳にするかと思いますが
- ①:フッ素入りの歯磨き粉を使用して、大雑把に磨く
- ②:歯磨き粉無しで、すみずみまで丁寧に磨く
上記2つを比較するとしたら、断然②の方が望ましいのです。
その理由は
的確なブラッシングによって 歯垢を擦り落とすこと ができないことには、歯磨き粉に含まれる薬効成分が 全く発揮されないからです。
虫歯・歯周病予防に重要なのは、歯磨き粉の選定ではなく、ブラッシングを正しく行うことなのです。
次回に続く