KDRI 北関東歯科臨床研究会 にて、症例発表をしてきました。

歯の移植

2017.09.19 所属する 群馬 での勉強会で、歯の移植 に関する 症例発表 をしてきました。

今回は『 自家歯牙移植術 を応用した、歯列 と 咬合 の確保について 』という演題での 症例発表 です。

発表内容の一部です。
歯科 群馬 前橋 高崎 歯の移植

歯科 群馬 前橋 高崎 歯の移植

歯科 群馬 前橋 高崎 インプラント

歯科 群馬 前橋 高崎 歯の移植

★ 抜歯 が多くないですか?

この患者さんは、歯列矯正 が必要な方でした。

全員ではありませんが、歯列矯正 で歯を整列させるためのスペース(余地)確保のために、主に 小臼歯の抜歯 が必要になることがあります。

抜歯 によって生じたスペースは、歯列矯正 によって なくなるので、欠損にはなりません。

さらに本症例では、そのうちの1本を 自家歯牙移植術 のドナーとして有効活用します。

本症例では、抜歯というデメリットを背負いましたが、最終的には 長持ち具合に不安を残す 失活歯 を最小化し、長持ちが十分期待できる 生活歯 を最大化することで、デメリット を大きく上回る メリット を得られています。
※ 生活歯 ( せいかつし:歯の神経組織が生きている歯 )
※ 失活歯 ( しっかつし:歯の神経組織が壊死 または除去された歯 )

『 抜かない 削らない 』というフレーズが、歯科医院の HP に登場することがあるようです。

皆様が従事される仕事において、提供される商品やサービスが『 デメリット が一切ない 』という事はほとんどなく、『 デメリット を大きく上回る メリット がある 』からこそ、自信をもって提供しているはずです。

患者側の皆様にとっては、『 抜かない 削らない 』という表現は 非常に心地よいフレーズではあります。

しかし、本質は『 今後は 抜かなくて済むようになる 削らなくて済むようになる 』であって、そうなるためには 然るべき 治療介入 が必要な事もあるのです。

皆様には『 真贋見分ける眼 』をお持ちであることを、切に願うところです。

★ 歯の移植 ではなくて インプラント にしないの?

皆様の中には『 抜歯になったら インプラント !! 』と認識している方もいるかもしれません。

欠損になった その部位に『 手っとり早く 』という意味であれば インプラント治療 でもいいかもしれません。

しかし『 時間・期間の経過 』や『 長期的視点 に立つ 』場合、今の時点で インプラント治療 を受けることが、必ずしも第一選択となりえません。
 
また、今あなたに入っている インプラント が、30年 長持ち したらどう思いますか?

『 30年も 長持ち した!! 』って喜ばれることでしょう。

確かに『 長持ち した 』という視点 ” だけ ” で考えれば、大変喜ばしいことです。

ただし 視点を変えれば、30年長持ちした インプラント は『 30年前のインプラント 』になってしまうのです。

30年長持ちした『 30年前の車 』をイメージしてください。


3代目プレリュード(1987-1991年)この車は、当時ものすごく流行りました。

現行型 もしくは モデルチェンジ後でも それほど年月が経っていない車であれば、トラブル発生時の 交換用パーツ供給は 十分確保されます。

しかし、30年長持ちした車に 例えば『 ヘッドライトの破損 』が生じたら

ヘッドライト交換自体は簡単であってもパーツ供給が得られないがために、『 お手上げ状態 』になってしまう 危険性 が高いのです。

これと同じで、車のように頻繁ではありませんが インプラント自体も改良進化に伴い モデルチェンジがあります。

現行型 もしくは モデルチェンジ後でも それほど年月が経っていないインプラントであれば、トラブル発生時の 交換用パーツ 供給は 十分確保されます。

しかし 30年も経てば、そのインプラントは改良の過程で新型が提供され、旧型は製造終了となる可能性が高いのです。

その時にインプラント製造メーカーが『 30年前のインプラント 』の交換用パーツ を確保している保証は、どこにもありません。

30年長持ちしたインプラントが、もし次の日に破損等の トラブル が発生したらどうなりますか?

私は、インプラント臨床 に関して『 本当に必要な時には 』 肯定派 です。

日本における、インプラント臨床 最大学会の 専門医 登録も受けています。

日本口腔インプラント学会 専門医 一覧
群馬県の歯科医師 約 1,400人のうち、0.9% の13名しか 合格 できていない狭き門。
院長 笛木は このうち6番目の登録。

それでも、長期的視野に立って『 天然歯を 極力生かす 』事を原則においています。※ 総合判断 として、インプラント治療が第一選択になることは十分あり得ます。
 
そして、インプラントを入れる年齢を『 なるべく人生の終わりのほう 』になる事を原則としています。

自家歯牙移植術について その1

自家歯牙移植術について その2

自家歯牙移植術について その3